ブラウン管テレビってどーよ?

仕事柄ブラウン管テレビの修理にも時々行くことがあるんですが、大型のブラウン管テレビの修理に行ったときの話です。
液晶テレビが出た時、こんな話がありました。
良い話

  • ブラウン管テレビに比べて本体が薄いので置き場に困らない
  • ブラウン管テレビに比べて消費電力が小さい

悪い話

  • 画質はやっぱりブラウン管テレビの方が良い

そういう話を考えながら、ブラウン管の修理に行ったわけですが、結果的に修理は成功し、無事見れるようになりました。

が。


正直、ブラウン管テレビの方が綺麗というのは、もう過去の話になったのではないかと感じました。

確かにアナログ放送を表示していると思えば綺麗なのですが、デジタル化、高画素化になり、ハイビジョンが当たり前になった今となっては、やはり解像感が低く、情報量が少なく感じました。
また、映像が多少ちらついて見えたりする事もあり、長時間視聴は厳しいかなぁと。
最新の液晶やプラズマと比べても、特に応答速度について違いは分かりませんでした。
色合いはこってりが主流の現在と比べるとかなりあっさり。自然といえば自然ですが若干の違和感を感じます。

ブラウン管はその設置スペースを考えても、そろそろお役ご免の時期でしょうか。


しかし、消費電力については以外と低いという印象を受けました。4:3で33インチディスプレイで170W。画像処理でCPUの消費電力が上がって、明るくするためにバックライトを強化した液晶と同程度位で、プラズマディスプレイよりも低消費電力。

そして、以外と発熱は弱め。てか最近のディスプレイはバックライトの関係上、非常に熱くなります。液晶の裏を触ったら凄く熱いという電話が有ったりもします。どうやらプラズマディスプレイも同じようなお困りの電話が結構かかってきているみたいですね。

さらに、その熱を排気するために、ファンを搭載したディスプレイも結構あります。プラズマは全機種ファンが複数個ついていたと思いますが、ディスプレイ内部にどんどんホコリがたまり、そのせいで更に放熱が滞り、更に熱くなるという悪循環になる可能性は高いと思います。


そう考えると、昔のブラウン管ほど寿命が長いとは思えません。多分安全面の関係から、ファンが1個止まっただけでも本体の電源が落ちる仕組みになってると思うので、可動部の殆ど無い以前のディスプレイに比べると故障はかなり多くなると思われます。


最近電気屋にいって、色んなメーカーの製品を見たり触ったりするんですが、どのメーカーの製品も、見た目のデザインは良くなってても、中身は昔に比べてかなりちゃちくなってます。
例えば冷蔵庫。軽量化のためか、表面の金属がかなり薄く、ちょっと叩いただけでへこみそうなものもあります。
例えば洗濯機。どのメーカーもプラスチック丸出し。本体を強く押すとすぐにへこみます。
例えば炊飯器。昔に比べてどのメーカーも釜のコーティングが薄い。ちょっと炊き込みしただけでコーティング剥がれたりするみたい。


エコ、エコ、と言ってますが、しょぼい部品を使って安く売るのが果たしてエコなんでしょうか。それだったら、長期間使用出来る事を売りにした、一般客でも触って分かるくらいがっちり作られた製品を長く使う方がよっぽどエコに繋がるんじゃないかと思うんですけどね〜


最期に、ちょっと高い製品を買うときは、最近だと長期保証は是非入っておいた方が良いと思います。経年劣化の故障が今後更に増えてくると思いますので。