久々の大作ですね。
インストールは1.88GB、800x600の吉里吉里２エンジンです。
基本はADVですが、主人公以外の視点ではビジュアルノベル的な表現もあります。
攻略可能キャラは４人と少なめ。メインヒロインであるハル以外はBAD END有りですが、その分
話の尺は短くなっています。というかメインシナリオは基本的にメインヒロインルートのみで
それ以外のキャラへはメインルートから分岐していくような感じになっています。
その分メインルートはかなり内容が濃く、楽しめるシナリオになっています。
話は推理系で様々な事件を起こす「魔王」と、それを殺そうとする「勇者」の
熱い戦いがメインになりますが、展開が二転三転していくストーリーは、こういうジャンルの
ゲームでも珍しいと感じました。
途中何度か安っぽい推理モノらしく、不自然な点が有ったり、結果の後付け的な展開もありましたが
それはエンターテイメント性をメインに押し出した、名探偵コナンみたいな感覚と思えば良いかと。
逆にその辺りが気になる人には向いていないかもしれません。
ＣＧは差分無しで129。有葉さんのＣＧはおっさん以外は良いですが、おっさんが不自然。
これは車輪から変わらずでしょうか。
BGMは67。特に魔王とのイベントで流れる曲はどれも臨場感抜群で
話を盛り上げるという意味でかなり有効だったと思います。あとさりげにG線上のアリアが
ゲームとマッチしている事に驚きました。
個人的には車輪の時も感じたんですが、るーすぼーいのシナリオはどうも合わないみたいです。
不自然すぎる「悪」の表現、死にかけで強くなる中二病設定、最後は無理矢理感動系でという展開など、
より楽しませるための表現が不自然すぎる気がするんですよね。
ゲームに真実味を求めるのもアレなんですが、どうも巷での評価ほど楽しめていない気がします。
しかし、良くある途中で終わりみたいなパターンでは無く
最後までシナリオを書ききっているので最後までやり終わった後の達成感はありますね。
点数は81。コードギアスが好きな人はやって損はありませんよ（色んな意味で。
片霧烈火のＯＰも良いですが、それ以上に今作品は声優が魅力でした。
・Ｇ線上の魔王
