StableBit DrivePool M4の出来が素晴らしく良い感じ。

StableBit DrivePoolの最新βであるM4.5677ですが、
非常にいい感じに進化していたので紹介したいと思います。
というか、そもそも「DrivePoolってどんなソフト?」という人が多そうなので、
簡単に紹介したいと思います。間違ってたらコメント下さると助かります。

DrivePoolって何?

簡単に言うと、複数のHDDを1つの大容量ディスクとして使えるようにするソフトです。
また、フォルダ単位でデュプリケート(データ複製)する機能もあります。

一つにまとめて何の利点があるの?

例えばあるデータ群が5TB有ったとします。従来であれば3TBのHDDと2TBのHDDに分割して
入れる必要があります。しかし大容量ディスクであれば1つのフォルダに纏める事が可能です。
私みたいなめんどくさがりには最適な機能です。

RAIDの方が良いんじゃない?

RAID0→同一HDDが複数必要で、容量の追加が難しいです。またファイルのバックアップも大変。
RAID1→同一のHDDが複数必要。大きなフォルダも作れません。
RAID10→同一のHDDが複数必要で、RAIDが壊れた時の対応が大変です。
RAID5→バックアップとして良いと思っていましたが、HDDが壊れた時のパリティ計算は非常に
    時間がかかります。同一のHDDを準備するのも大変だし、容量拡張も大変です。
    どこかで「RAIDは企業とかで一括かつ大容量のデータ領域が必要な時に使用するもので、
    コンシューマ向けではない」みたいなことが書かれていましたが、まさにその通りだと
    思いました。意外にRAIDは制限が多く、使いにくいですね。
DrivePool→どんなHDDも使用可能、追加可能。フォーマットは普通のNTFSなのでPCごと壊れても
      データの復旧が容易です。フォルダ毎にデータ複製出来るので容量に無駄が出ません。
      ただし速度は普通のHDDよりちょっと遅くなります。


http://wiki.covecube.com/StableBit_DrivePool
DLはこちらから。
M3からM4へは、ソフトをインストールして、ダッシュボードを再起動するだけでOK。
勝手にデータマイグレーションが始まります。
M3からM4で変わった所を簡単にまとめてみるとこんな感じ。

固定ディスクとして扱うことが出来るようになりました!

VVAULTではかなり初期から出来ていた仮想大容量ディスクですが、ついにDrivePoolも
対応。VVAULTでは最初は固定ディスクでなく、リムーバブルディスクとして認識されていた
ので、使い勝手がちょっと悪かったですが、DrivePoolでは最初から固定ディスクとして
認識出来ています。

容量17.9TB!何だか未来のHDDを見ているみたい。

HDD内のファイル一覧表示が高速化しました!

1000個程のサブフォルダが入っているフォルダを表示する際、M3までは大体3〜4秒の時間が
必要でしたが、M4では1秒程度で表示が終わります。ファイルの検索なども高速化していて、
普通のHDDを使っている感覚で使用できるようになっています。

ドライブレターが無いHDDもPool可能!

確かM3までは出来なかったと思います。WindowsでHDDを追加する際、(個人的に)一番の問題は
ドライブレターがA〜Zの26個しか無い事でした。26個以上のドライブを使用する場合、他の
ドライブのドライブレターを一時的に消して、新しいドライブにドライブレターを付加する、
という方法か、HDD内のフォルダ上にHDDをマウントするという技を使う必要がありました。
VVAULTでは上記の手法でしか26個以上のHDDを使用出来なかったと思います。しかしDrivePool
では、HDDのドライブレターが無くても、ディスク番号さえあればPool可能っぽいです。

実際やってみたところ。ドライブレター無しで(Disk 3)となっているHDDをPool出来ました。
…ということは、26個以上のHDDも認識出来るんじゃないでしょうか。(試してないけど)


使っていて気になった所としては以下のとおり。

・負荷をかけ過ぎるとエクスプローラが終了する。1回だけ発生しました。
・同じ名前のファイルで、小文字のファイル名を大文字に変更しようとしても
 変更出来ません。一度関係ないファイル名に変更してからなら変更可能でした。

どんどん弱点が克服されて行ってますね。


今回の試用期間は6/1となっているので、それまでには正式版が出るんでしょうか?
いくらになるのかは分かりませんが、VVAULTの月500円というのはちょっと高いので
3000円以内(40ドル程度)だったら良いな〜
ただ、日本語サポートは期待できないので、安心感で言えばVVAULTが上ですね。