色んなVNCを試してみた

サーバPCにUltraVNCを導入したので、PC、W-ZERO3iPod touchでのVNCソフトウェアを
使ってその使い勝手などを調べてみました。
まずはPCから。LOOX UにUltraVNCをインストールして起動。
イーモバイルでも16bitカラーで問題なく使用出来ます。サーバ側は1024x768で
LOOX側の液晶解像度が1024x600なので、全画面にしても上下が少し切れてしまいますが
速度や使いやすさから言っても問題なし。サーバ側を1024x600にして全画面にすると
どっちのPCか分からなくなりますw
続いてW-ZERO3。となりにiPod touchを並べて撮影してみました。

iPod touchは自動調光機能があるので暗く見えますが、実際に明るさは気になりません。
W-ZERO3iPod touchの液晶サイズはほぼ一緒、解像度がW-ZERO3の方が2倍になりますが
写真を見て分かるとおり明確な差はありません。
W-ZERO3の画面を拡大したのが下の写真。

基本的にドットバイドットで等倍表示になりますが、その分かなり詳細に表示できます。
色解像度は16bitでも動きますが、家庭内LANを用いても動作はかなりもっさりです。
カーソルの追随製も悪く、画面の更新も遅め。何もソフトを起動せず、VNCだけを起動したのに
強制終了が何回も起こりました。基本的にタッチパネルの操作になりますが、ペンに対応しているので
小さなボタンを押したりするのは比較的簡単で、日本語入力などにも特に問題ありません。
次にiPod touchインストーラからVNCをダウンロード出来ます。

解像度はW-ZERO3の半分で、明らかに液晶は荒いのですが、滑らかな縮小技術のおかげで
VGAとほぼ同等の画面を表示出来ています。W-ZERO3が100%表示でギリギリ使用可能なレベルなのに対し
iPod touchVNCは解像度という概念がありません。一応%表示はありますが、どの大きさでも
問題ない操作が可能です。
W-ZERO3との画面比較では、画面の使い方が大きく違う事が分かります。
どちらも最大化での表示なのですが、W-ZERO3は縦横のバーが邪魔な上に画面下のメニューは全て
文字となっていて、一度タッチして一覧を出した後必要な動作を選ぶという面倒な手順が必要ですが
iPod touchの場合、縦横のバーは動作するときだけ出てくるようになっていて、画面下のメニューも
全てGUIによりワンタッチで動作出来るようになっています。
小さな画面を以下に大きく使うかという点でもアップルは一歩先を行っているように感じます。
指二本を同時に動かすことで画面全体の移動、指一本の操作で
カーソルの移動、ドラッグ、メニューから右クリックやソフトウェアキーボードの操作が可能です。
iPod touchは指の腹を使って押すため、小さなボタンを押したりするのは大変ですが、
拡大縮小がとても速いので必要な時だけ拡大して操作出来るのが便利です。
さらに同じARM系のCPUを使っているはずなのに、描画関係が強すぎますw
デスクトップアクセサリなども問題なく表示出来ますし、ファイルをドラッグしてゴミ箱にポイといった
動作も違和感なく出来ます。キーボードと日本語入力不可などまだまだ発展途上な部分はありますが
この大きさの端末としては驚くほどの使いやすさを誇ります。
EM・ONEのようなハードウェアを持ったiPod touchが出たら、もう通常でVNC搭載して
Windowsが動作可能!」
といって売っても問題ないほどの完成度でした。
これからiPhoneiPod touchはオープンな仕様になっていくので、更に面白いソフトが
どんどん出てくるかもしれません。最近ドコモから素晴らしい端末がどんどん出ていますが、
やはり私が買うならiPhoneで決まりっぽいです。