Anim 虐襲3 レビュー

このテのゲームはあまりやらないんですが、淫妖蟲シリーズスキーにとってはやらないといけないでしょ?
ということでレビュー。
システムは現在でも珍しい1024x768の大画面で、メニュー、テキスト、イベントCGは分割表示されています。
実際のイベントCGサイズは1024x576くらいのワイド画面になっています。横長とはいえ横800の従来の
ADVと比較すると圧倒的に絵が精細で綺麗ですね。その他面白いのが「フロー」。フローチャート
いつでも表示出来るようになっており、現在の進行状況が分かるようになっています。
また至る所にヒントが隠されているため、自力クリアを目指そうという気になりますね。(実際かなり難しい
こういう系のゲームでは、シナリオよりもシチュエーションやイベントを重視するものが多いので話として
微妙なものが多いのですが、このゲームはかなり魅せるシナリオで予想外でした。
話としては本作ヒロインであるアイラスに恋をした主人公があの手この手を使って自分の物にするという
ありがちなストーリーであり、エンディングもほぼ予想の範囲内。しかしそこまでの過程が
しっかりと作られており、飽きにくい展開になっていたような感じでした。
一応エンディングに関してもほぼアイラスがらみなものなのですが、ギャリコという小さな女の子の
話も本編に大きく関わっており、その辺の絡みも良い味を出していましたね。
そして、シナリオもタダの一本道というわけではなく、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」のように
伏線が張り巡らされており、1周目、2周目で違った展開になるなど、よく考えられた作りでした。
最後のフルコンプまで行くと出てくるオマケも未発表の絵が一杯あって良かったです。
また、戦闘のエフェクトやBGMに「Fate stay/night」を思わせるような物が多く、よく言えば
臨場感が出ている、悪く言えばパクリ?オマージュ?みたいな所もありました。
CGは差分有りで400,シーンが75とかなり多め。その約半数がヒロインとなっています。
CGは好き嫌いの出そうな感じで、私もあまり好きな方ではありませんでした。
シナリオにCGがついて行けていない所も多々ありました。肝心な部分はブラックアウトで表現している点が
多く、折角のイベントシーンが残念な事になっている所もいくつか見受けられました。
点数は81。
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