BasiL それは舞い散る桜のように レビュー

ちょいと古い作品ですが、王雀孫の新作が出ると言うことなので思い出しプレイ。
お笑い系ストーリーでの比較によく使われる(個人的に)作品ですが、私はこの作品が
大好きなんですよね〜
5回位はゲームクリアしていますし小説版も3冊とも持っていたりします。
そんなわけで多少点数が良い所も有りますが、気にせずにレビュー
システムはBasiL独自のソフトウェア。640x480のADVで、セーブデータは
15個+クイックセーブ3つとかなり少なめ。しかし拡張セーブデータにより実質無制限に
セーブデータを作成できます。しかし名前を付けるのが面倒になって結局使いませんw
テキストは4行の枠タイプ。フォント設定で変更可能。
音楽は全てCDからの読み込みになるのでちょっと面倒ですね。また環境によっては
CDが再生されなかったり音量変更が出来なかったりしますが、そこはまあ古いゲームと言うことで
仕方ないのかもしれません。
その他未読スキップやオートモード、履歴についても特に問題はありません。
主人公以外はフルボイス。大量のキャラが出てくるのですが一人2役とかで補ってます。
肝心のシナリオはよく分からない言動と行動が得意な主人公、桜井舞人の1年間の
学園ファンタジーと言ったところ。学園自体は特に変なところは無い普通の進学校なのですが
何せ主人公が馬鹿かつ意味深な言動を繰り返し、奇行をしまくる為、笑いの絶えない日常
生活が描かれています。笑いの強いゲームとしてつよきす等が挙げられますが、あちらが
パロディメインでの笑いなのに対し、それ散るはオリジナルで笑いを取るタイプ。
シナリオライターの腕の良さが光りますね(滅茶苦茶書くの遅いけど
世間でも言われているとおり、中盤〜終盤にかけて、一気にストーリーが加速し、なんだかよく分からない
うちに記憶消滅→エンディング→何故か記憶が戻る、という不思議現象が起こり、
未完とまで言われる本作品ですが、そこは考察サイトを見るなりして補間しましょう。
最後まで作りきっていたなら素晴らしい作品に仕上がっていたに違い有りません。
グラフィックは差分無しで110。音楽は22。内ボーカル曲は3。OP曲daysと挿入歌belovedは名曲ですね。
その他にも明るい曲から暗い曲まで良い曲が多いです。
CGは西又葵。骨格がおかしいとかおっさん書けないとか色々言われていますが、シリアス系イベントでのCGは
良い感じです。
点数は以前のまま89点。ほぼ同じメンバーによる新作「俺たちに翼はない」にも期待しています。