イメーション株式会社 Apollo レビュー

CyberBuzzからの依頼で、イメーション株式会社のポータブルHDD「Apollo」の紹介です。

この製品の特徴として以下の事が挙げられています。

 ・軽量
 ・スリム&コンパクト
 ・スタイリッシュなデザイン
 ・大容量
 ・WindowsMacの両者に対応!
 ・ACアダプタ不要
 ・かんたん自動更新バックアップソフト付

早速箱から紹介したいと思います。

箱は20cm四方位のサイズで、大きくもなく小さくもなく。

中はこんな感じです。

本体、USBケーブルのほか、説明書は数カ国の同時翻訳で他に安全の注意が1枚。

ドライバCDすら入ってないのには驚きましたが、よく考えたら挿すだけで認識するので必要無いですね。

大きさは2.5型HDD+ガワって感じ。よく分からないので比較にW-Zero3ZaurusEM・ONE、LOOXUを並べた写真を貼っておきます。

大体Zaurusと同程度くらいの大きさですね。重量が大きさの割に160gとかなり軽いので、持つと予想以上に軽く感じます。

ちなみに家で今までバックアップ用HDDとして用いていた外付けHDDを紹介。同じ160GBです。

当時はアダプター内蔵としては小さな部類に入っていたはずですが、こうやって見比べると
やはり歴史の差を感じますね。音もガリガリという音が出るのではなく、大量のデータを書き込む際に少しカリカリと鳴る程度。通常使用時はほぼ無音です。

筐体はぱっと見ヘアライン処理されたアルミかなと思ったのですが、プラスチックでした。

プラスチックというと安物っぽい感じがしますが、Apolloは精密に加工されたヘアライン処理により見た目の良さ、触り心地、指紋の付きにくさなどが実現されており、安っぽさは感じられません。

廃熱に問題有りかとも思いましたが、ずっと使っていてほのかに暖かくなる程度。2.5型HDDなのであまり気にすることは無いかもしれません。

本体の軽さにも貢献しているし、この筐体は結構良いんじゃないかと思います。


そして実際の使用感について。

WindowsXPでUSBケーブルで接続すると、ドライバの確認などもなくあっさり認識。

本体はFAT32であらかじめフォーマットされているのですぐに使用可能となっています。

中にはWindows/Mac用のバックアップソフトが入っており、直接インストール出来ました。

ソフトウェアはArcSoftのTotalMedia Backup。様々なファイルをバックアップでき、同期も可能。日本語対応なので海外製の多いフォルダ同期ソフトの中では比較的使いやすいソフトとなっています。

同期方法も完全バックアップや差分が選べるなど高機能。そしてこのHDDだけでなく他のHDDをバックアップ先として指定出来るので便利です。

またACアダプターが不要なのも魅力です。デスクトップPCでは予備電源(USB)を挿さずに利用可能でした。

その他うちのA4ノートや超小型のノートPC(LOOX U)でも試してみましたが、外部電源が必要な事は有りませんでした。

LOOX Uですら問題ないので、恐らく殆どの状況で予備電源は必要なさそうです。

ベンチマークは以下の通り。比較として、私がメインで使っているSLCタイプの高級USBメモリとメインPCの3.5インチHDDを載せておきます。

中身はTOSHIBA MK1652GSX。160GB/5400rpmの高速タイプの2.5型HDDのようです。


Apollo


USBメモリ


↑3.5型HDD

USB接続だし、HDDだしということで、リード、ライト共に普通。ランダムは遅いですが、元々大容量のバックアップ用なので余り気にすることは無いでしょう。

さて、良いことばかり先行して紹介してきましたが、気になる所も有るのでそちらも紹介します。

まず一番の問題は「HDD」であること。HDDは駆動部を持つため、メモリと比べてどうしても衝撃に弱くなります。

最近は加速度センサーなどでヘッド退避などは可能になり、多少は衝撃に強くなっているとはいえ、急な落下で死ぬことも十分考えられます。

しかしこの製品、デザイン第1で考えられたためか、衝撃吸収用のゴムが側面部に一切有りません。
裏には薄いゴム足が有り、置いた時の振動吸収用として貼られているのですが、落下時に最も危険だと思われる角に衝撃吸収用の部品を付けないのはどうなのかなーと思いました。

もしかしたら内部に緩衝材が入っているのかもしれませんが、不安は不安。

ポータブル」と名付ける限りは耐衝撃用の装備と落下防止のストラップホールくらいは欲しいですね。

次に気になるのは「コンパクト」な所。確かに3.5型HDD搭載機に比べればコンパクトなんですが、今は2.5型HDDの約半分のサイズとなる1.8型HDDで160GBが実現されています。

更に言えば、最近はものすごい勢いでメモリの値段低下及び容量増大が進んでいます。

4GBのmicroSDが1000円以下で購入出来ます。大抵の場合、これだけの容量が有れば必要十分です。microSDとポータブルHDD。どちらがコンパクトかと言われればそりゃあmicroSDですよね。

ところが、最近はPCで動画を扱う機会が増えており、フォルダ内が数GBの容量となることも有ります。

3.5型HDDはバックアップとしては安価で大容量ですが、大きく重いので持ち歩きには現実的ではありません。

ポータブル性と大容量を兼ね備え、1.8型に比べ安価ということで、手軽に大容量を持ち運べるポータブルHDDとしては2.5型HDDを搭載した、このような製品が良いのではないかと思います。

結論から言えば、

3.5型→大容量バックアップ用。超安価
2.5型→大容量バックアップ+ポータブル。比較的安価
1.8型→中容量バックアップ+ポータブル。若干高価
microSD→少量バックアップ+超ポータブル。高価

今回紹介したApolloは値段を重視した他製品に比べ

・デザイン
・電源

が考慮されており、実用性は高いのではないかと思います。

大容量+ポータブルな製品で悩んでいる方、いかがですか?

・イメーション株式会社
http://www.imation.co.jp/

Apolloの商品紹介
http://www.imation.co.jp/products/pc_hard/phd/index_apollo.html