私は大学院の研究の関係で日本機械学会に加入しているのですが、
加入すると毎月学会誌というのが送られてきます。
↑こんなの
毎回100ページちょっとでお値段2520円と超ぼったくりな気もしますが
学生員だと年間4800円で12ヶ月分貰えるのでかなりお得になっています。
そんな学会誌、いつもはよく分からない話が永遠続いたり、どっかの偉い人の
話が掲載されているのですが、今回は110周年記念、子供と機械ということで
比較的子供向けの内容となっていました。
早速読んでいると…
Wiiリモコンに関する記事を発見!
2ページにわたってWiiリモコンの詳細が語られていました。
Wiiのリモコンの説明といえば、他のゲーム情報サイトにも掲載されていますが、
これだけマニアックな内容の記事は多分この学会誌だけでしょう。
例えば
・Wiiリモコンに搭載されている3軸リニア加速度センサの動作原理の紹介
・Wiiリモコンの最小分解能はX軸が0.01g、Y/Z軸が0.02gで傾きで言うと±2度の精度
・Wiiリモコンの先端の黒い部分は赤外線ではなくCMOSを利用し、三角測量により位置を検出
・CMOSとリニア加速度センサは200FPSのオーバーサンプリングで処理
・センサーバーの赤外光は940nm、3層フィルタリングによるノイズ除去
などなど。
Bluetoothでの通信のはずなのに何故黒いカバーが先端についているんだろーと思いましたが
CMOSカメラだったんですね。しかしCMOSで200FPSのカメラって高速度カメラレベルの
ような気が…あのリモコンは他にもBluetoothチップや振動モータ、スピーカなど
様々な部品が組み込まれているので、案外本体よりすごい技術が使われていたりするのかも。
学会誌の割には簡単な内容ですが、任天堂のゲーム機での加速度測定データのグラフが
学会向けのデザインで出ていたりするのはなんだか不思議な感じがしますね。
理系離れが近年よく叫ばれていますが、こういう記事を増やしていくと
楽しみながら勉強出来ると思いますけどね〜
他にも一輪車シミュレータとか子供見守りシステムとかお母さんに優しい搾乳機とか
中々マニアックな内容ですので、研究室に置いてある人は読んでみてはいかがでしょうか。
・Wii(「Wiiリモコンジャケット」同梱)
・はじめてのWiiパック(「Wiiリモコン」&「Wiiリモコンジャケット」同梱)