07th Expantion ひぐらしのなく頃に解

http://07th-expansion.net/
フルコンプしたのでレビューしたいと思います。
インストールは祭囃し編。インストールは571MB、
640x480のNScripterで作られたノベルです。
「解」は目明し編罪滅し編皆殺し編祭囃し編
4つで構成されていますが、これまでの謎が
この解を読み進めることで分かるようになっていきます。

のどをかきむしる怪死。
毎年誰かが消え誰かが死ぬ事件。
一歩多く聞こえる足音。
祭壇でドタドタとなる奇怪な音。
etc...


気になっていたあんな事こんな事が解決出来ます。

…出来ますが、納得いかないと言うことも多々あります。
個人的な話ですが、このようなストーリーで一般的に考えられるのは
・オカルトやSFの話
・実際に起こりうる話
に分けられると思います。前者は「月姫」後者は「かまいたちの夜
を例に出せば分かりやすいでしょうか。
月姫では超人的な能力を持つ主人公が奇怪な事件に巻き込まれる話。
かまいたちでは「こんや12じ誰かが死ぬ」で始まるサスペンス。
では「ひぐらしのなく頃に」はどちらになるのでしょうか。
私は初めは後者だと思っていました。
多少賢すぎる小学生という設定はアリだとしても、毎年起こる事件、
不気味な足音、狂っていく隣人達。
どんなトリックを使って起こっているのかという謎が謎を呼び
とても楽しめました。
そして「解」となり文字通り解決編となるのですが
話の内容としては前者側になっていました。
現実的な範囲で解決するのかと思ったら当たり前のように奇跡が存在する
平行世界の中で起こりうる事象を見るような話になります。
オヤシロ様?当たり前のように存在しています。
これには賛否両論あると思いますが、私は残念でした。
現実に起こりうる話では解決できないから何とかまとめてみました、という
感じがしてどうも解決編はなじめませんでした。
話の内容としては面白いのですが、現実からかけ離れ過ぎてしまって
どこか遠くからひぐらしの世界を見ているような違和感がありました。
また更に個人的な話となりますが、この話ではよく出来事をギャンブル、特にサイコロの目
を用いた表現をしています。私、この表現がとても嫌いなので幾度となく
「またか」と思ってしまいます。人の人生をサイコロの目で表すような軽い考えが
どうも許せない人間みたいです。
結果的に祭囃し編で鷹野さん以外はハッピーエンドを迎えます。
また1回全部クリアした後で二周目をプレイし、かけら紡ぎで1回もミスをせずに全てを紡ぐと
鷹野さんのハッピーエンドも見ることが出来ます。
これだけの多くのストーリーを全てハッピーエンドに持って行く執筆力は素晴らしいですね。
そして部活のハラハラ感は相変わらず高クオリティで雰囲気に飲まれます。
音楽も更にレベルアップして話の内容と合致していました。
以上、色々気になるところもありましたが、結果的に楽しめました。
笑いあり涙ありの超大作です。是非プレイしましょう。
時間がねぇ〜って人はコミックスをオススメします。上下二巻で一つのストーリーですが
とても綺麗にまとめられていて感心させられます。絵も綺麗だし(笑
点数は81点。かなりキツめの点数になっています。上に書いた事が
気にならない人は90点を超える超名作となるでしょう。