プレイしてから少し時間が経ちましたが、レビューを紹介したいと思います。
http://130cm.product.co.jp/games/theirstyles/index.html
システムはビジュアルアーツ系ではお馴染みのREALLIVE。CLANNADや智代アフターなどでも
使われているソフトで、基本的な機能は全て押さえてあります。
便利なのは「前の選択肢に戻る」機能。もし選択肢を間違えてクリックしてしまってもすぐに
前の選択肢に戻れるので、セーブの回数が減って攻略には便利です。
シナリオは、
５年ぶりに帰ってきた我が家で出会ったのは昔のままの姿の双子だった
という驚きの内容から始まり、様々な出来事が主人公の視点から描かれています。
物語の根底は劇中劇とシンクロしており、現実と劇中との繋がりが見事でした。
一応ヒロインは６人でそれぞれ個別エンディングがありますが、メインヒロイン以外は
後付のようなシナリオで、中身が薄く感じました。
メインヒロイン「鳥羽莉」の話はゲームの主題歌「Red-reduction division-」そのままで
ゲーム終了後この主題歌を聴くと、ゲームに合いすぎて怖くなるほどですｗ
歌詞の一部を紹介してみます。
逃げられない運命だから せめて優しい夢を見せて
時間の止まらない永遠に 君とふたり生きること
現実からは抜け出せない だから今日も演じている
真紅に染められた世界に 君の優しさを探し続ける
何から逃げられないのか？時間の止まらない永遠とは何か？
演じる事とは？真紅に染められた世界とは？
全ての内容がゲームをプレイすることで理解できます。
この曲を作った人には敬服しますね。
CGはみやま零さん。顔の輪郭に多少違和感を感じる絵ではありますが、シリアスなCGでは
このゲーム独特の雰囲気のある、素晴らしいものになっています。
絵の枚数は差分無しで90枚と、シナリオの長さからすれば結構多めの量でした。
下手に長いシナリオで少ないCGのゲームよりは、このような、短いながらも実のあるゲームは
お手軽にプレイできて良いですね。
音楽は上記の主題歌以外もゲームの雰囲気を壊さない、綺麗な曲が多く高評価です。
シナリオ、CG、音楽とが高レベルで有るにもかかわらず個人的な評価がどうしても上がらないのは、
・設定に無理が有りすぎる
・魅力的なイベントが少ない
・えちぃイベントへの展開に無理が有りすぎる
・メインシナリオ以外がおざなり
等が挙げられます。粗の多いゲームでしたが雰囲気は良く、月姫や怪物王女のような作品が
好きな方はより楽しめると思います。点数は78
・130cm 彼女たちの流儀
・彼女たちの響~彼女たちの流儀オリジナルサントラ~
